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毎日の所作

あなたの生活で毎日必ずすることは何でしょうか?

朝起きて・・・

顔を洗うこと。歯を磨くこと。トイレに行くこと。着替えをすること。朝ごはんをつくること。朝ごはんを食べること。テレビでニュースをチェックすること。出かける前に鏡を見る事。靴を履くこと。家の鍵をかけること。

などなど・・・

朝起きて出かける前だけでも、とてもたくさんの所作を積み重ねて生活しています。

生活するということは、所作の積み重ねということになります。

顔を洗う所作、ひとつをとってみても、石鹸を使う人、使わない人、水で洗う人、お湯で洗う人、みんな違う洗い方をしています。

おそらくタオルの使い方も、タオルの掛け方も、きっと人それぞれでしょう。

 

住まいをつくるとは、日々の所作の積み重ねをひとつひとつ住まい空間に置き換えていくことです。

空間に置き換えていく時に、小さな所作を一端、丁寧に切り取って、それから水が流れるように繋げていきます。

たとえば、顔を洗う時、どんな風に顔を洗っているのか?

あなたが顔を洗っている映像をコマ送りで止めて確認するような作業です。

それは、昔の撮影フィルムの一コマ一コマを確認して、繋げて一本の映像とすることに似ています。

 

私は住まいをつくる時、「打合せがとても長い。」と言われることがあります。

それは、毎日の何気ない小さな所作を大切に思うがゆえに、細かいところまで詳しくお伺いするからです。

先ほどのタオルを掛ける所作一つを切り取ってみても・・・

「タオルをどう掛けるのか?」

所作を切り取る時に、こんな質問をします。

そんなことを考えて毎日過ごしている人は、いないかもしれませんが、住まいをつくる時にはとても重要なことなのです。

 

タオルを広げて掛ける人。

ホテルのように折りたたんで掛ける人。

ぐしゃぐしゃのままの人。

フックに下げる人。

一回使ったら洗濯するので掛けない人。

他にもあるかもしれません。

さて、あなたはどんな風にタオルを掛けていますか?

いつもタオルを広げて掛けている人が、

突然、タオルを三つ折りに掛けなくてはいけないような状況になったら・・・?

その人は気が付いていないかもしれませんが、それだけでストレスを感じていることになります。

ストレスを感じている時に居心地の良さを感じるはずもありません。

タオルを広げて掛けたい人には、タオルの幅以上のタオル掛けが必要で、リング型のタオル掛けや幅の狭いタオル掛けは合わないということになります。

逆に、何も気にせず、ぐしゃぐしゃのまま掛けたい人には、リング型のタオル掛けの方が適していると言えます。

 

そんなふうに、ひとりひとりの違う所作を細かく丁寧に切り取って、住まい空間に置き換えていくことが、あなたにとっての居心地の良い住まいをつくることに繋がるのです。

ですから、あなたの小さな所作、ひとつひとつが大切なのです。

あなたの毎日の生活は無意識的に習慣化され、パターン化されています。が、それはあなた独自のもので、同じ人は誰一人として存在しません。

 

引退されたフィギュアスケートの浅田真央さんが、演技をしている時、流れるような美しい動きで、どの部分を切り取ってもひとつひとつの動きが丁寧で美しいと言われていました。

あなたの毎日の生活も、自分がどんな所作を積み重ねて生活しているのか、一度コマ送りのように切り取って客観的に検証してみることも大切だと思います。

無意識的に習慣化している何気ない自分の所作を、今一度見つめなおして、意識化してみると大きな発見があります。

そして、その所作が住まいの中で流れるような動きになっていないとき、人は居心地の悪さを感じるのです。

いわゆる「動線が悪い住まい」という言い方をします。

あなたの毎日の所作を見つめることで、気付いていない部分に気づいて住まいを改善していくことができます。

小さな改善が住まいに大きな居心地の良さをもたらすのです。

 

日本人は古くから、所作の美しさを大切にしてきました。

茶道に代表されるように所作そのものに美しさを感じ、所作に意味をもたらす民族です。

あなたの何気ない毎日の所作に美しさと流れと居心地の良さをプラスしてみてはいかがでしょうか?

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