「居場所をつくる」・・・住まいをつくる時に大事にすることのひとつです。
ひとりひとりが心安らぐ場所です。
あなたの住まいの中に、お気に入りの場所はありますか?
たとえば、女性は住まいの中心人物の場合が多いのでキッチンにいることが一番落ち着く・・・なんて人も多いかもしれませんね。
ソファーに座って庭を眺めながらコーヒーを飲む場所がお気に入りなんて・・・優雅な方もいらっしゃるかもしれません。
それでは、お父さんの居場所はありますか?
1万件もの家を見てきた経験からですが、だんだんとお父さんの居場所のない家が増えていることに気づきます。
昔は、一家の大黒柱として上座、その家の一番良い場所に家長の座る場所が決まっていました。
ところが忙しいビジネスマンのお父さんが増えて家にいる時間が少なくなり
家は寝るだけの場所に変わってしまったことが居場所がない原因かもしれません。
家の一番良い場所は子ども達が占領してるケースも多いように思います。
私はお父さんが家に居やすい場所をつくることを特に心を配ります。
たとえば、リビングの一角にお父さんのカウンターデスクコーナーをつくります。
なぜ、リビングの一角かとは訳があります。
人はみんな寂しがり屋です。ひとりが好きな人も一人では生きていけません。
個室にこもりたい時もあるけれども大好きな家族の気配は安らぎになるので感じていたいのです。
家に居る時は出来る限り家族との絆を大切にしたいのではないでしょうか?
ひとりになれる場所と家族の気配を感じていたい場所・・・2つのバランスが大切です。
男性は自分の場所と自分の時間が欲しいと言って書斎をつくるのが夢という人も多いようです。
けれども長時間いることができなくて、すぐにリビングに戻ってしまうことが多いようです。
そのうちに書斎が物置に変わり買い置きのティッシュが置いてあったり、洗濯物干場などに変わったり、お母さんの縄張りになってしまう家をたくさん見てきました。
そんな現象を「書斎の納戸化」と私がネーミングしました。
居場所はただ個室をつくるのではないのです。
さて、あなたの家は大丈夫ですか?
それでは、実際にあなたの居場所をつくってみましょう!
☆用意するもの☆
1.板一枚~できれば無垢材木の一枚板
~サイズは幅60㎝以上奥行き45㎝以上幅も奥行きも大きい方がゆったりできます。
~(ブログで紹介しました森のおすそわけショップで5千円くらいで買えます(*^▽^*)
2.板を載せる引き出し
~無印などでカウンター足に引き出しを使います(板の幅によっては2台)
引き出しの上に板を載せる。
たったこれだけです(^_-)-☆
これをリビングの一角につくるだけです。
普通のデスクを置けば良いのですが、デスクだと奥行き幅とも大きすぎるのとリビングのイメージに合わないことが多いです。
あえて一枚板のカウンターにすることで、癒しの空間になること、なにげない存在感と自分だけのオリジナル感が出ます。
そして、目の前には自分の好きな物や趣味のものを飾ったりしましょう!
これで自分のお気に入りスペース、縄張り感が出ます。
カウンターの長さを長くすれば子どもたちとの共有ワークスペースにもなります。
人間も動物ですから縄張りを大事にします。
愛する家族でも一日中べったりとくっついていると窮屈に感じますね。
自由を阻害されたような感じがします。
だから、ひとりひとりの居場所が大事になのです。
家族のあたたかさやぬくもりを感じる気配を大事にして5人家族ならば5人分のそれぞれの居場所を考えます。
ことば遊びですが・・・
居場所は I場所・・・私の場所&愛の場所
リビングに居場所をつくること・・・家はみんなの居場所をつくることなのです。
子どもの居場所も重要ですね。
子どもの居場所についてはまた次の機会にお話ししましょう。