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化学物質過敏症って?その2

化学物質過敏症って?

いったい、どのような物に反応して、どのような症状が出るのでしょうか?

日常生活には、どのような支障をきたしてしまうのでしょうか?

今回は具体的な私の体験をお話をしたいと思います。

化学物質過敏症の症状は100人100通りですから、あくまでこれは私の一例です。

 

まず!私の身体に反応するものとして、

ドラッグストアーで売っている物、全てです。

たとえば・・・

①ファブリーズ、芳香剤、消毒液、・・・便利に日常的に使うもの

②整髪料、スプレー、香水、化粧品、シャンプー、ボディーソープ・・・人に使うもの

③洗濯用洗剤、柔軟剤、マジックリン、ハイターなどお掃除用洗剤、台所洗剤・・・きれいにするために使うもの

④殺虫剤(ゴキブリ退治など)・蚊取り線香(アースノーマットなど)・虫よけ・衣類防虫剤(ムシューダなど)・・・虫よけに使うもの

⑤薬品全般(うがい薬、消毒液を含む)・・・病気の予防や病気の時に使うもの

どこの家にも必ずあるもので毎日欠かさずお世話になるものですね。

 

私は症状がひどい時、道を歩いていてすれ違う人の芳香剤や整髪料で、めまいがした時期もありました。

リフォームの打合せでお客様のお宅にお伺いした時は、衣類の防虫剤が入ったクロゼットを開けて気絶したこともありました。

トイレの芳香剤でトイレに入れないこともありました。トイレ用洗剤は蓋をして置いてあるだけで空気中に化学物質が発散されています。

トイレは狭い場所ですから空気中の化学物質の濃度が高くなりやすい場所です。

 

次に・・・

ホームセンターで売っている物、全てです。

①接着剤・塗料・ベニヤ板・ビニール製品・シンナー・薬品類・・材料など

②フローリング・ビニールクロス・ビニール製床材(クッションフロアー)・畳・・・建物に使われている物

③植木・生花・化学肥料・殺虫剤・・・庭などの園芸用品

 

建築現場では、ベニヤ板が一枚あるだけで倒れてしまったこともありました。

また、職人さんと打合せをしていた時に、突然、気を失ったことがありました。

その時は、前日の工事で使われた水道工事の接着剤が原因でした。

強力な接着剤が使われていることは知っていましたが、現場の窓が全開だったので大丈夫だろうと、油断をしてしまったことで多くの人に迷惑をかけてしまいました。

それまで普通に会話をしていた私が、突然、何の前触れもなく気を失ってしまったので、まわりの人たちは本当に驚いたようでした。

こんな風に気を失ってしまうと、起きられるようになるまでに何時間もかかります。

その後、一週間くらいは起きるのがやっとで、ふらふらな状態が続きます。

脳機能が侵されてしまうので、ろれつが回らなくなり、考えることが難しく、判断力が鈍ります。

 

また、家に飾った生花で具合が悪くなったこともあります。

生花?って・・・思われる方も多いとは思いますが、生花には食べ物とは違って農薬規制がないので、虫がつかないように強い農薬が多く散布され育てられて出荷されています。

お花屋さんも密閉度の高いところはかなり化学物質濃度が濃い場所です。

 

街へ出れば、車の排気ガス、道路舗装のアスファルト、街路樹の害虫駆除剤散布、歩きタバコ、

バスやタクシー、車、電車などの車両内部、

映画館、美術館、イベントホール、ショッピングセンター、スーパー、コンビニ、ビル内オフィス、など建物からの発散物

美容院、薬局、病院など薬品の多く使われている場所

プールやヒットネスジム、スーパー銭湯などの塩素系消毒液が使われてい場所

 

こんなことを言っていたら、日常生活が何も出来なくなってしまうのはお分かりになるかと思います。

よく人から言われたのは、

「匂いがダメなら、マスクをすればいいんじゃない。」

けれども、匂いが体に影響しているのではなく、空気中の化学物質が影響しているので、匂いがあるかないかには、関係がないのです。

匂いがなければ大丈夫だと思っている人が多いのですが、むしろ無臭の方が恐いのです。

匂いがあれば化学物質があることがわかり、警戒して、そこの場所から離れることが出来ます。

無臭の場所で違和感だけでは、非難に遅れて気が付いた時には意識を失ってしまうことがあるからです。

かつて、無臭の芳香剤がたくさん置いてある家に行った時にも、気づくのが遅れて倒れてしまったことがありました。

何か違和感があったものの、匂いがしないので気のせいかなと思ってしまったことが原因でした。

 

マスクも紙の繊維を接着剤で固めて作っています。私はマスクをするとマスクの接着剤で気分が悪くなってしまいます。

 

私の家にはドラッグストアーで売っているものは、一つも置いていません。

今は、ひとり暮らしですから、それも可能です。

以前、家族と暮らしていた時には、とても大変でした。

おしゃれをしたい年頃の男子がいましたので、整髪料やシャンプーなど自分の気に入ったものを使いたいのは、ごく普通のことです。

息子がワックスなどを髪につけると、気を失ったり、突然、自己制御が利かなくなって怒鳴ったり泣いたりなど、ひどい母親でした。

 

家族や職場など周り人たちの「理解を得ること」

化学物質過敏症で一番大変なのが、この「理解を得ること」です。

目に見えないものですし、自分だけが反応してしまうので、家族にも職場の同僚にも理解をしてもらえない・・・

これが一番、大変なところです。

「気のせいじゃない~。」「意志が弱いからじゃない~」「精神病?」「怠けたいからじゃない~」

などと言われました。

もしも、まわりにそういう人がいましたら、少しでも理解をしてあげてくださいね。

 

全ての人が、日々の生活の中で、

「身の回りにある便利な物が本当に必要なものなのか?」 と、意識的に自分に問うてみてください。

「みんなが当たり前に使っているから・・・」「便利だから・・・」「自分は大丈夫・・・」というような短絡的な考えではなく、誰の身体にも良くない影響があるかもしれないことを理解してほしいですね。

そして、身体に良くないことはわかっていて、それでもなお、「自分にはこれが必要だ。」と、自分自身で納得して、吟味して選んでいくことが、大切なのではないでしょうか?

ただ、排除するのではなく、ささいな事も理解して選択することが大切です。

あなたも化学物質過敏症になってしまう可能性があるのですから・・・。

 

私自身が化学物質過敏症で15年間苦しんだ経験から、現代社会で健やかに生きていくための方法を、独自に切り開きました。

その方法を、化学物質過敏症の専門サイト「カナリア相談室」で分かち合っていますので、よろしければ御覧ください。

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