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化学物質過敏症人としての誇り

全ての人に、生まれ持った役割があると言います。

たとえそれが極悪人であったとしてもです。

 

私はひとりの化学物質過敏症人としての役割があると信じています。

 

現代は、化学物質だらけの世の中です。

人類は幸せを求めて、快適さを求めて、楽しみを求めて、利益を求めて、権力を求めて、化学物質満載の世の中をつくり上げました。

食べ物はスパーやコンビニで化学物質満載の美味しいものが手に入ります。

衣類も化学物質で出来た安くて便利な物がすぐに買えます。

住まいも化学物質のみでしかできていません。

ドラッグストアーで売っている物は全部、化学物質です。

パソコンや携帯電話、ロボットなど、便利さを求めて、どこまで進化し続けていくのでしょうか?

原子力や電力など、ライフラインも人類の生命を脅かしています。

 

人間は言うまでもありませんが水と空気でできています。

目には見えない空気がなければ、すぐに死んでしまいます。

すぐに死んでしまうほど一番大切な空気に注意を払う人は極わずかしかいません。

色々なアレルギーで悩む人も年々増えています。

アレルギーも根源が何かということではなく、安易な薬品という化学物質で治そうとしています。

化学物質過敏症も気付かないうちに花粉症を上回る勢いで増加しています。

 

そんな、化学物質に頼り過ぎた世の中になってしまったからこそ、

人間も自然の一部、人間も動物という認識を取り戻す必要があります。

地球という大自然の中で私たちは生かされていることを忘れてはならないのです。

 

私たち化学物質過敏症人は、見えない空気の化学物質に敏感に反応することができるという、言わば、特殊能力をいただいたようなものです。

ですから、空気を敏感に感じることができない人たちに代わる役割があります。

 

本当はみんな知っています。

どれだけ空気や自然が大切かを・・・

けれども、誰もが快適さを求めて経済発展の流れに逆らえずに生きています。

空気や自然の大切さを忘れさせられているのです。

 

現代社会の行き過ぎた化学物質満載の世の中に自然を取り戻すこと。

最新技術と自然とを調和できる世の中をつくること。

これが私たち化学物質過敏症人の使命だと考えます。

全世界が自然を破壊し続けて化学物質に頼り過ぎになっています。

衣料の分野で、食の分野で、医療の分野で、ITの分野で、機械の分野で、建築の分野で・・・。

これからの人類が生き抜いていくために、多くの分野で化学物質と自然とを調和していく道を探求することが必要不可欠です。

私は住まいという分野の中で自然を取り戻していく道をいただきました。

 

次世代の子どもたちのために、今、気付いた大人たちが率先して新たな道を切り開いていかなければなりません。

化学物質過敏症人は、その道を切り開く役割があります。

一人でも多くの化学物質過敏症人が誇りを持って出来ることから立ち上がる時です。

 

私自身が化学物質過敏症で15年間苦しんだ経験から、現代社会で健やかに生きていくための方法を、独自に切り開きました。

その方法を、化学物質過敏症の専門サイト「カナリア相談室」で分かち合っていますので、よろしければ御覧ください。

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